11.3.13

A sweet wonder in Scotland!


イラストを描かせていただいているスコットランドのビスケットメーカー、ボーダービスケット社との取り組みがスコットランドの全国紙The Sunに掲載されました。
名前がYokoになっているけど、、まあいいか!そこはご愛嬌^^;多分オノヨーコさんが有名すぎるのでしょう。イギリスの友達が、イギリス人は日本人女性は全員ヨーコって名前だと思ってるんだよ、と言っていたな。。笑  他にも数社に取り上げていただいたようです。BBCラジオスコットランドの取材もあり、初英語収録にどきどきしました。




Border社のビスケットは、イギリスに滞在していたときからのファンです。
本当に素敵なご縁でお声掛けいただきました。本当に映画のようなお話でした。

以前にもブログに書いたのですが、イギリス滞在中、近くのスーパーで見つけて以来大好きになり、毎日のように食べていました。帰国してからイギリスの彼が日本に送ってくれて、それがうれしくてブログに書いたところ、Border社の方の目にとまりイラストを描かせていただくことになったものです。
そして、やりとりしているうちに「ぜひ実際ビスケットをつくっている工場やつくっている人たちを見てみませんか」と、スコットランドに招待してくださったのです。
それだけでも魔法みたいなのに、それからしばらくして、わたしの家に大きな箱にいっぱいのおいしいビスケットが届いたのでした。まさにsweet wonder!

Border社は創業者で現在も社長のジョンがたった4人ではじめた家族経営の小さなベーカリーでした。その経営はいまも引き継がれ、わずか25年で従業員150人を超える会社へと成長しています。設立当初はお金も設備もありませんでしたが、確固たる信念がありました。
「ほんとうにいいものをつくる。そうすれば、評判は口伝えに広がるはず」
厳選された良質の素材をふんだんに使い、最高のビスケットを焼き続け、いまでは数々の賞を受賞して、Border社のダークチョコレートジンジャービスケットはイギリスのベストセラーになっています。ジョンは、もの静かで、そしてとても深くて優しい雰囲気をまとった紳士でした。その優しさと誠実さが、Border社のビスケットによくあらわれていると思います。

担当してくれていたデイビッドは、敏腕マーケティングディレクター。
もともとはCMをつくる人らしいのですが、フリーでいろんな会社のコンサルタントや役員をしていてアートにも詳しく、エジンバラ国際映画祭のオーガナイザーも歴任していたそうです。すごい。。そんな凄腕の彼ですが、普段はユーモアたっぷりのお茶目なおじさま。
(おじさまなんていうと嘆くかな、、^^;汗)
緊張と旅の疲れで口数の少なかったわたしにいろんな話をしてくれました。
スコットランドのことや、仕事のこと、家族のこと、恋人のこと。日本にも来たことがあるらしくいろんなことに興味津々。このおいちゃん(心の中でそう呼んでいる 笑) のおかげで随分気持ちが楽になりました。

ある時、レストランでディナーを食べていたときのこと。
実は友達が数日前に亡くなったんだ、とデイビッドが話し始めました。
突然のことで私も驚いたよ。その人はね、私と同じ年だったんだ。
もちろん家族だっている。お葬式に行った時、 うちの娘と同じくらいの、まだ小さい子どもたちが泣いていたよ。
それを見た時、私は決めたんだ。家族を大切にしよう、出来るだけ家族と一緒に過ごして、大切な人との時間を持とうって。
人生で一番大切なものは、お金でも仕事でもない。何かわかるかい?楽しむことなんだよ。
いいかい、一日中仕事なんてしちゃいけないよ。
仕事の時間が終わったら、リラックスして、大切な人と一緒に過ごすんだ。一日の最後には自分の好きなことをしなさい。
楽しむんだよ、リラックスしてね。だから今、君はここにいるんだよ。

日本では寝る間際まで絵を描いたり仕事をする、と当たり前のように話していたわたしはハッとしました。文化や言葉は違っても、この人は本当のことを分かってる。遠い国まで来て、熱くて人間味のあふれるおいちゃんに大切なことを再確認させてもらいました。
「いいものは、それをつくるその“人”がいい」といいますが本当にその通りだと思いました。 こんな人たちがつくるビスケットがおいしくない訳がない。わたしもその仲間になれた気がして、とても光栄でうれしいです。

短い旅でしたが、本当に心がほっこりする、きらきらのちりばめられた旅でした。
帰国するときにみんなと交わした「きっとまた会えるね」の言葉が今も胸に焼き付いています。バタバタでお土産を買う時間もありませんでしたが、こうしてみんなと出会えたことが何にも代え難い宝物です。

今も引き続きイラストを描かせていただいて、今度新しく出るパッケージには、わたしのイラストを使っていただいているそうです。
もし見かけた方がいらっしゃったら、こんな、心のあったまる小さなお話が地球のどこかで起こっていたことを、ほんの少し思い出してくださったら幸いです。^^
Border社のHPイラストも描かせていただいています。
よかったら是非ご覧ください

Border Biscuits 
わたしたちがここボーダー社で信じていることはただ一つ。
それはビスケットの持つです。人がビスケットを食べにみんなで集まるとき、
そこには小さな幸せが生まれます。
たとえほんのわずかな時間だったとしてもそれは価値のあるものだと、私達は考えています。
私達は共に人々を幸せにしたいと願っています。
出来る限りの最高のビスケットを焼く、これに勝る理由を、私達は思いつくことができません。」
(ボーダービスケット社HPより)